3月20日Endless SHOCKを観に行きました。
その時、わたしはバイトの面接を受けてました。人見知りなんで、そういうの苦手だし、しかも面接してくれたマネージャーさんが、少しわたしが苦手なタイプの人で、ため息つきながら開いたTwitterを見て、目を疑いました。
今日のチケット持ってる身としては嬉しいし、帝劇だからちゃんと安全の確認がとれて再開するはずって思ってるけど、平常心で見れるはずない。けど、ちゃんと見てこよう。
— あ や み (@axsxf) 2015, 3月 20
そうして向かった帝国劇場。開場1時間前くらいに行くと、帝劇の前にはたくさんの報道陣がいて、その異様な雰囲気がこわかった。友達と合流して、お茶をしてから入場すると、中も報道陣がいて、気が張りました。席に行こうとしたら、一階席の後ろの全部のドアにテレビカメラがいて、驚いたしこわかった。いつも劇場に入ると、いつオケの音が聞こえるかなってわくわくして、楽しみしかなくて、すごい素敵な空間なのに、そこは全く知らない空間で、嫌だ、と思った。開演時間が近づいてもオケの音がしない。そのうち、センターブロックの両横の通路に、カメラマンさん達がどっと入って来て、少しして、下手の袖から光一くんが出て来た。後ろの幕に流れているNYの町並みは消えて、SHOCKのロゴだけになった。
光一くんは、ひとつひとつ、言葉を選んで、話してくれた。一言一言、丁寧に。
【SHOCK3/20】開演前に幕前に光一くん出て来て3〜4分くらい話す。あってはならないことが起きてしまった。岸孝良は医者の了解を得て出演する。アンサンブルの四人は休演。四人の意志も汲んで演じる。今日は楽しんでいってください。といったことを話して袖に入る前にも一礼してはけた。
— あ や み (@axsxf) March 20, 2015
堂本光一 再開舞台での【挨拶全文】/芸能/デイリースポーツ online http://t.co/pId53uoEDM
— 東宝演劇部 (@toho_stage) March 20, 2015
肩の力を抜いてSHOCKの世界を楽しんでいただければ。
嬉しかった。楽しんでいいんだって思った。楽しむものだって改めて気づいた。
そうは思っても、急にそんなことは出来ない。でも、報道陣が去って、いつものオケの音が聞こえて、ようやく、"SHOCKを観に来た"という気分になれた気がした。幕が上がって、出演者が現れる。越岡くんは、いつものように笑ってた。それがすごく嬉しかった。やっぱり孝良のことは気がかりで、一瞬双眼鏡を動かすと、笑顔で踊ってて、ほっとした。OPでは、わたしの好きな女性のダンサーさんがいつもと違うところにいたりしたけど、そのダンサーさんも笑顔で踊ってて、ほっとした。
ショービジネスの世界では、Show must go onという言葉をよく耳にします。何があってもショーは続けなければならない。あなたにとって、走り続ける意味とはなんでしょう?
オーナーの聞き慣れたセリフ。今日もそれが、聞こえてくるはずだった。
【SHOCK3/20】オーナーの挨拶。「何があっても走り続けなければいけない。(?)」の後、「あなたにとって走り続ける意味とはなんでしょう。」の前に、「今夜がその夜です。」
— あ や み (@axsxf) 2015, 3月 20
強くて、優しい声だったと思う。はけるときの拍手が、ひときわ大きかった。
そうして始まったSHOCKの世界は、所々に変更点があった。でも、順調に、笑いを含めながら、進んでいく。最初はやっぱり緊張していたわたしも、だんだんと、SHOCKを楽しめるようになってたと思う。だけど、劇中のカンパニーに亀裂が入っていくと、セリフが突き刺さると思った。
ステージは生き物だ。それに対応するなんて当たり前のことだろ。
Show must go on、何があってもショーは続けなければならない。
ダブルカテコで、光一くんは「言うのがこわいセリフもあった」と言った。それがどれかはわからないけど、わたしも聞いていてこわいセリフはあった。それくらい、現実と、SHOCKの世界がリンクして感じる部分があったのだとおもう。
1幕が終わって、普段は自分の記憶じゃ曖昧なのもあって、ぼそぼそ呟いてるだけなんだけど、今日はやっぱりみんな気にしてるだろうから、今日自分が帝国劇場にいるということの意味を考えて*5、拙いながらもレポとして流しました。幕間の10分とか、それくらいの時間でものすごい数の通知が来て、びっくりして、でもそれと同時に、それだけたくさんの人が今日の公演に想いを馳せてるんだな、と思うと、堪らなかったです。
2幕。NEW YORK DREAMの後。たぶん、私が一番身構えたセリフ。
コシオカ「ヤラなら、ショーを続けてるよ。あの劇場で。」
コウイチ「インペリアルガーデンシアター…。」
フクダ「あんなことがあった場所で、俺ならできないけどな…。」
福ちゃんの「あんなことがあった場所で〜」のセリフの言い方が、そこまでのセリフの言い方とも、今までの公演での言い方とも違くて、すごく、重みがあった。福ちゃんも、光一くんと同じように、いろいろ思うところあっての、あのセリフだったんだろうな…
— あ や み (@axsxf) March 20, 2015
あくまで私の主観だけど。でも、明らかに、言い方が違っていて。福ちゃんは、何を思って言ったんだろう。あのセリフに、どれだけの重みがあったんだろう。
そして、ヤラの告白*6のシーン。前回入った16日の夜公演は、ここで屋良くんのマイクにトラブルが起きたので、ここでもわたしはかなり緊張しました。今日はトラブルもなく、進み、ラスト。
行くぞーーー!!!!
ヤラの叫びで暗転。このヤラの叫びが、今日は劇中の意味だけじゃなくて、この先に始まる、昨日、最後まで出来なかったコウイチの最後のショーへの、叫びに思えて、勝手に、感動しました。
夢幻、八連太鼓、たすき掛け、ラダーフライング、順調に進んでいきます。そして、ヤラとリカの日舞。たしか、4つあったS字型のライトが、今日は2つだけでした。わたしはすごく険しい顔をしてたと思う。ここはこうだった、たしかあそこはパネルがあって。事故の起きたパネルを使うところは、ほぼパネルがなくなっただけで、そのままで、いつも越岡くんばかり見ているけど、意外と覚えてるものだな、と思いながら、険しい顔で観てたと思う。
無事、事故があったというシーンも終わり、最後のコウイチの傘のフライング。いつもいつも、美しいなと見惚れます。今日も、そうだった。本当に浮いているようなコウイチが、美しかった。
大好きな夜の海、大桜、そして、Continue。いつも眩しすぎるほどのContinueのラストの舞台の輝きは、パネルのせいじゃないって、今日知った。
毎日幕が開いて閉じるのは当たり前じゃない
カテコで、光一くんがそう言いました。改めて、このステージの重みを知りました。わくわくしながら、チケットをもぎ取ってもらって劇場に入ること。はやる気持ちを抑えて客席に座り、幕が上がること。笑って泣いて楽しんで、幕が下りること。今日も素敵だったと思いながら、名残惜しく劇場を出ること。たくさんの人たちがそれを支えていること。全部当たり前じゃない。
ダブルカテコでは、孝良が声を震わせながら、話した。「SHOCKが大好き」「出たかった」「よかった」文章にもならない、断片的な言葉たちだったけど、出演者に見守られながら、大きな拍手を受ける孝良は、初日とは別人だなと思った。
【SHOCK3/20】ダブルカテコ有り。光一くんからまた挨拶があって、そのあと孝良も少し話した。「SHOCKが大好きで、出たくて…」と。光「(事故の後)タンコブっす!ってねw痛かったと思うんだけどw」
— あ や み (@axsxf) 2015, 3月 20
光一くんは、「自分の気持ちをのせてしまった。」と言った。いつだって、SHOCKの演技はすごく響くものがある。ただ、今日は私たち観客も、いろんな思いを持って、観ているから、そのせいかなとも思った。でも、今日のお芝居はみんな、本当にすごくて。ボキャ貧なわたしじゃ、こんな陳腐な言葉しか出てこないけど、すごく、響いて。気持ちをのせることが、良いのか悪いのかは、いろいろだと思うけど、でも、きっとそれは光一くんだけではなかったと思う。
最初の挨拶も、カテコも、ダブルカテコも、光一くんの言葉は、すごく考え抜かれて選ばれた言葉で、すごく伝わる言葉だったな〜。わたし話すの苦手だから、あんな風に、ちゃんと自分の言葉で、自分の考えてること言えるようにしたいなと思った。光一くんが、どれくらい話せているかなんてわかんないけど
— あ や み (@axsxf) March 20, 2015
Continueの前に、コウイチにオーナーが語りかける最後の言葉。
いいショーだった。コウイチ、ありがとう。
本当に、そうだと思った。素敵なショーだった。それは、いつも思うことで、今日も素敵なショーだったって、いつも終演後に思う。たしかに、最初の方は緊張してて、変更点に気を取られたりもして、だけど、だんだんいつものSHOCKだと思った。それは、多分いいことだと思う。いつだって、SHOCKはSHOCKだ。パネルがなくったって、出演者が、休演になってしまったって、今日もSHOCKは素敵なショーだった。
SHOCKに出会えてよかったと思います。
SHOCKが好きです。
素敵なショーをありがとうございます。
明日も明後日も明々後日も、千秋楽までずっと、無事幕が上がり、幕が降りますように。
Show must go on!