brume de chaleur

徒然なるままに備忘録

3月20日Endless SHOCKを観に行きました。

その時、わたしはバイトの面接を受けてました。人見知りなんで、そういうの苦手だし、しかも面接してくれたマネージャーさんが、少しわたしが苦手なタイプの人で、ため息つきながら開いたTwitterを見て、目を疑いました。

 
いろんな人のツイートを見て、とりあえず事を把握したけど、全く信じられなかった。現実だと思えなかった。だってあのSHOCKだよ…?って。ここ数年しか見てないSHOCK新規*1なわたしだけど、SHOCKが中止になるなんて現実だと思えなかった。
 
そのあと、1度帰宅して、everyを見てたら、17時台のトップニュースで、SHOCKのことが流れました。帝劇前の映像が流れました。そこで初めて、現実だと受け止められました。
 
わたしのTLには、19日の夜公演に入る人が数人いた。中止が発表されて、出演者スタッフはもちろん、その人たちのことを思うと、迂闊に言葉を発せないと思った。そのうちの一人と連絡を取ってたけど、とにかくその時は、負傷者のみなさんが少しでも軽傷であることを願ったし、帝劇前の混乱を電話越しに感じて、早くいつもの日比谷に戻って欲しいと思った。
 
19時からバイトだったので、バイト先に向かったけど、その電車内でもずっと頭の中はSHOCKのことでいっぱいで、バイト中も、今どうなってるか気になって、落ち着かなかった。ほどほどに忙しかったので、だんだん考えてても仕方ないと思えるようになって、後半は無心でバイトしてた。
 
夜中に帰宅したら、母親からも「SHOCK大変なことになってるね」と声をかけられた。わたしが帰る頃には、もうニュース番組もやってないから、録画しておいた*2ニュースを見た。「NHKのニュースでもテロの次にSHOCKのことやってたよ」と母親に言われた。現実だと1度受け止めたはずなのに、また、遠い異国のテロと同じくらい、現実味が薄れた。
 
死んだように寝て*3、PON!のために起きました。主にトラジャの四人が目的だったし、ガチャの宣伝だから、見てる間は楽しもうと思ったけど、岸くんを見たらやっぱり「今日の、今後の、SHOCKどうなるかな…」って考えてしまった。でも岸くんの笑顔がすごく良くて、少し救われた*4
 
有楽町に行く用意をし始めたとき、今日の公演から再開ということを知りました。嬉しかったけど、複雑だった。

 

そうして向かった帝国劇場。開場1時間前くらいに行くと、帝劇の前にはたくさんの報道陣がいて、その異様な雰囲気がこわかった。友達と合流して、お茶をしてから入場すると、中も報道陣がいて、気が張りました。席に行こうとしたら、一階席の後ろの全部のドアにテレビカメラがいて、驚いたしこわかった。いつも劇場に入ると、いつオケの音が聞こえるかなってわくわくして、楽しみしかなくて、すごい素敵な空間なのに、そこは全く知らない空間で、嫌だ、と思った。開演時間が近づいてもオケの音がしない。そのうち、センターブロックの両横の通路に、カメラマンさん達がどっと入って来て、少しして、下手の袖から光一くんが出て来た。後ろの幕に流れているNYの町並みは消えて、SHOCKのロゴだけになった。

 

光一くんは、ひとつひとつ、言葉を選んで、話してくれた。一言一言、丁寧に。

 

肩の力を抜いてSHOCKの世界を楽しんでいただければ。

嬉しかった。楽しんでいいんだって思った。楽しむものだって改めて気づいた。

 

そうは思っても、急にそんなことは出来ない。でも、報道陣が去って、いつものオケの音が聞こえて、ようやく、"SHOCKを観に来た"という気分になれた気がした。幕が上がって、出演者が現れる。越岡くんは、いつものように笑ってた。それがすごく嬉しかった。やっぱり孝良のことは気がかりで、一瞬双眼鏡を動かすと、笑顔で踊ってて、ほっとした。OPでは、わたしの好きな女性のダンサーさんがいつもと違うところにいたりしたけど、そのダンサーさんも笑顔で踊ってて、ほっとした。

 

ショービジネスの世界では、Show must go onという言葉をよく耳にします。何があってもショーは続けなければならない。あなたにとって、走り続ける意味とはなんでしょう?

オーナーの聞き慣れたセリフ。今日もそれが、聞こえてくるはずだった。

強くて、優しい声だったと思う。はけるときの拍手が、ひときわ大きかった。

 

そうして始まったSHOCKの世界は、所々に変更点があった。でも、順調に、笑いを含めながら、進んでいく。最初はやっぱり緊張していたわたしも、だんだんと、SHOCKを楽しめるようになってたと思う。だけど、劇中のカンパニーに亀裂が入っていくと、セリフが突き刺さると思った。

ステージは生き物だ。それに対応するなんて当たり前のことだろ。
Show must go on、何があってもショーは続けなければならない。

ダブルカテコで、光一くんは「言うのがこわいセリフもあった」と言った。それがどれかはわからないけど、わたしも聞いていてこわいセリフはあった。それくらい、現実と、SHOCKの世界がリンクして感じる部分があったのだとおもう。

 

1幕が終わって、普段は自分の記憶じゃ曖昧なのもあって、ぼそぼそ呟いてるだけなんだけど、今日はやっぱりみんな気にしてるだろうから、今日自分が帝国劇場にいるということの意味を考えて*5、拙いながらもレポとして流しました。幕間の10分とか、それくらいの時間でものすごい数の通知が来て、びっくりして、でもそれと同時に、それだけたくさんの人が今日の公演に想いを馳せてるんだな、と思うと、堪らなかったです。

 

2幕。NEW YORK DREAMの後。たぶん、私が一番身構えたセリフ。

コシオカ「ヤラなら、ショーを続けてるよ。あの劇場で。」

コウイチ「インペリアルガーデンシアター…。」

フクダ「あんなことがあった場所で、俺ならできないけどな…。」

あくまで私の主観だけど。でも、明らかに、言い方が違っていて。福ちゃんは、何を思って言ったんだろう。あのセリフに、どれだけの重みがあったんだろう。

 

そして、ヤラの告白*6のシーン。前回入った16日の夜公演は、ここで屋良くんのマイクにトラブルが起きたので、ここでもわたしはかなり緊張しました。今日はトラブルもなく、進み、ラスト。

行くぞーーー!!!!

ヤラの叫びで暗転。このヤラの叫びが、今日は劇中の意味だけじゃなくて、この先に始まる、昨日、最後まで出来なかったコウイチの最後のショーへの、叫びに思えて、勝手に、感動しました。

 

夢幻、八連太鼓、たすき掛け、ラダーフライング、順調に進んでいきます。そして、ヤラとリカの日舞。たしか、4つあったS字型のライトが、今日は2つだけでした。わたしはすごく険しい顔をしてたと思う。ここはこうだった、たしかあそこはパネルがあって。事故の起きたパネルを使うところは、ほぼパネルがなくなっただけで、そのままで、いつも越岡くんばかり見ているけど、意外と覚えてるものだな、と思いながら、険しい顔で観てたと思う。

 

無事、事故があったというシーンも終わり、最後のコウイチの傘のフライング。いつもいつも、美しいなと見惚れます。今日も、そうだった。本当に浮いているようなコウイチが、美しかった。

大好きな夜の海、大桜、そして、Continue。いつも眩しすぎるほどのContinueのラストの舞台の輝きは、パネルのせいじゃないって、今日知った。

 

毎日幕が開いて閉じるのは当たり前じゃない

カテコで、光一くんがそう言いました。改めて、このステージの重みを知りました。わくわくしながら、チケットをもぎ取ってもらって劇場に入ること。はやる気持ちを抑えて客席に座り、幕が上がること。笑って泣いて楽しんで、幕が下りること。今日も素敵だったと思いながら、名残惜しく劇場を出ること。たくさんの人たちがそれを支えていること。全部当たり前じゃない。

 

ダブルカテコでは、孝良が声を震わせながら、話した。「SHOCKが大好き」「出たかった」「よかった」文章にもならない、断片的な言葉たちだったけど、出演者に見守られながら、大きな拍手を受ける孝良は、初日とは別人だなと思った。

光一くんは、「自分の気持ちをのせてしまった。」と言った。いつだって、SHOCKの演技はすごく響くものがある。ただ、今日は私たち観客も、いろんな思いを持って、観ているから、そのせいかなとも思った。でも、今日のお芝居はみんな、本当にすごくて。ボキャ貧なわたしじゃ、こんな陳腐な言葉しか出てこないけど、すごく、響いて。気持ちをのせることが、良いのか悪いのかは、いろいろだと思うけど、でも、きっとそれは光一くんだけではなかったと思う。

 

Continueの前に、コウイチにオーナーが語りかける最後の言葉。

いいショーだった。コウイチ、ありがとう。

本当に、そうだと思った。素敵なショーだった。それは、いつも思うことで、今日も素敵なショーだったって、いつも終演後に思う。たしかに、最初の方は緊張してて、変更点に気を取られたりもして、だけど、だんだんいつものSHOCKだと思った。それは、多分いいことだと思う。いつだって、SHOCKはSHOCKだ。パネルがなくったって、出演者が、休演になってしまったって、今日もSHOCKは素敵なショーだった。

 

SHOCKに出会えてよかったと思います。

SHOCKが好きです。

素敵なショーをありがとうございます。

明日も明後日も明々後日も、千秋楽までずっと、無事幕が上がり、幕が降りますように。

Show must go on!

*1:と勝手に自称してる

*2:様子がわからないのは嫌だったのでバイト前に録画を入れといた

*3:家族に言われた

*4:こんな言い方でいいのかわからないけど

*5:我ながら重い

*6:福越的に言えば謎解き